「ミーン、ミンミンミー」と、あんなに元気に夏を知らせていたセミの声が、聞こえなくなってきました。夏が過ぎ行くのは何と早いことでしょう。年々早く感じています。そして、田んぼの稲穂は首を垂れ、少しずつ実りの秋を迎えようとしているのが分かりますね。
さて先月、各クラスのおたよりを見ていて微笑ましく思ったことがありました。そこには、保育園の畑で収穫したジャガイモを使って、夏野菜カレーを作ったことが書いてあったのです。それによると、年長の女の子がカレーの匂いをかいで、「お母さんの匂いがする!」と書いてありました。
童謡『おかあさん』に
おかあさん なあに おかあさんて いいにおい せんたくしていた においでしょ しゃぼんのあわの においでしょ
おかあさん なあに おかあさんて いいにおい おりょうりしていた においでしょ たまごやきの においでしょ
という歌がありますが、現代のお母さんはカレーの匂いなのかな?と思ったのです。匂いでお母さんを連想できるこの子にとってのお母さんは、すぐ側にいる大好きな存在なのでしょうね。
どの子にとってもお母さんは一番の存在ですが、今のお母さんたちはお仕事が忙しくて大変だと感じます。しかし、子どもにとってのお母さんは、大好きな存在にかわりはありません。
「ねえ。お母さんはどんな匂いがするかな?」子どもにこんな質問をしてみるのも、いいかもしれませんね。