入園・進級して1カ月が経とうとしていますが、子ども達は新しい環境に少しずつ慣れ、笑顔を見せてくれたり、遊びを見つけて喜んであそんだり、春の自然をいっぱい感じて外遊びを楽しんだりしています。
3月に年中さんだったR君は、4月から年長さんになりました。比べればそんなに時間は経っていないのに、“年長さん”になった途端、いきなり心の成長を感じる場面に遭遇し、驚きと感動で胸がいっぱいになったのです。それは朝の通園バスでの出来事です。バスに乗るお友だちを待っている時、時間だ経つうちにだんだんとバスの中が賑やかになってきました。するとR君が「みんな静かにしよう!」「先生、ぼくちゃんとみんなに教えてあげるから大丈夫!!」ときっぱりと言ってくれました。何とも頼もしいこと。年長のお兄さんという自覚がこのことばを言わせたのだと思いました。
そんな毎日の子どもの姿を大空から見ているこいのぼり。悲しくて泣いてしまう子どもも、こいのぼりを見上げるといつの間にか涙が乾いています。悠々と泳ぐこいのぼりは、逞しいだけではありません。そうした子ども達の心の中にスッポリと入り込んで和ませてくれます。そんな存在に、私たち大人もならなくてはいけないのだと感じています。