小学校の学校保健委員会に出席する機会があり、『心身ともにたくましい子どもを育てるための親の役割』というテーマで、一年間取り組んでいくという話がありました。そして今年度の定期健康診断の結果が報告され、児童の視力が低下しているといったこと。勉強する際の子どもの姿勢が悪く、背骨が曲がっていたり、椅子に斜めに座り片足が机の脚から出ている児童がいることなどの話がありました。この話を聞いて、同じ格好の子どもが保育園にもいることに気づきました。
子どもの様子を見ていると、寝そべって絵本を見たり、椅子に座って食事をしている時、足が椅子の脇からはみ出している姿を見ることがあります。「寝ながら絵本を見ると、目が悪くなるよ」「椅子の座り方は大丈夫??」と言葉をかけるのですが、きちんと直るのはその時だけで、また元に戻ってしまいます。身についていないのですね。
『昔の話をすると鬼が笑う』ということわざがありますが、あえて・・・・・・。昔の人が育った時代は、きちんと座って食事をしない時、寝そべって本を見ている時は行儀が悪いと叱られたものです。当時は「そんなにうるさく言わなくても、分かっている!」と思ったものですが、今は親からきちんと躾けてもらったと感謝しています。
身が美しいと書いて躾。本当に美しい漢字です。親の役割は、難しいことではなくこうしたことなのだと思います。